木質不燃建材は、火災に対する耐火性が高い木材を用いて作られた建築材料のことです。
通常の木材は燃えやすい性質がありますが、木質不燃建材は特殊な処理や材料組成によって火災に対する耐性を向上させています。
これにより、建築物の耐火性を高めることができます。
木質系不燃建材で主な商品として木材(広葉樹・針葉樹)を薄くスライスした突板にし、その単板を不燃材に貼り付け不燃化粧パネルに仕上げています。そのことによって大きな面材による壁面や天井材の板状の建材ボードとして使用できるのです。
本来、広葉樹は無垢材では不燃加工が不可能でしたが突板での不燃材とのコラボレーションで不燃化が可能になりました。
広葉樹にはオークやブラックウォールナット、アッシュやブラックチェリーなど様々な樹種があり、デパートやホテル、商業施設などあらゆるシーンで印刷ではない本物の木目の意匠を楽しむことが可能になりました。
木質不燃建材の需要が高まる理由はいくつかあります。
【安全性の向上】
火災は建物や人命に大きな被害をもたらす可能性があります。
木質不燃建材は、通常の木材よりも耐火性が高く火災発生時の安全性を向上させることができます。
そのため、建物所有者や設計者は安全性を重視し、木質不燃建材を選択する傾向があります。
【法規制の遵守】
多くの地域で、建築物の防火基準が定められています。
木質不燃建材はこれらの規制を満たすための選択肢として注目されています。
建築業界は法規制に従う必要があり、木質不燃建材はその要件を満たすための重要な資材となっています。
【持続可能性への関心】
木質不燃建材は、通常の木材と同様に天然素材であり、再生可能資源であるため、持続可能な建築に対する関心が高まっています。
また、木質不燃建材は環境に配慮した建築材料としても評価されています。
【保険料の削減】
木質不燃建材を使用することで、建物の火災リスクが低減されるため、保険会社からの保険料が削減される可能性があります。
建物所有者は、保険料の削減を目指して木質不燃建材を選択することがあります。
これらの要因から、木質不燃建材の需要は増加しています。
通常はオークやウォールナット、チェリーなどの無垢材での広葉樹は不燃木材として不燃注入することが出来ません。一般的には桧や杉、そしてマツの様な針葉樹で不燃加工することが一般的です。
そこで検討できるのがオーク材などの広葉樹を突板にスライスし不燃材に貼り付けることによって不燃化させることが可能です。
ハードウッドと呼ばれる広葉樹には桧や杉などの針葉樹の表情と異なる独特の美しい表情を持っています。突板という単板を使って建材にすることによって様々な用途にて広葉樹の持つ世界観をインテリアに活用することが可能です。
樹種別には オーク・ブラックウォールナット・アッシュ・メープル・クリ・ブラックチェリーなどです。
タイプ別には 縦貼りや横貼り、そしてフレンチヘリンボーン柄などにも注目が集まっています。
やはり 不燃パネルはハードウッドと呼ばれる広葉樹が人気です。
つまり北米やヨーロッパで家具材に採用される様な樹種のことです。
日本の国産材は杉や桧などの針葉樹が多いですが、やはり広葉樹には深い趣きがあります。
最近では医院建築や病院などでオークやアッシュなどの木目の壁材を採用されることが増えてきました。
街が森の様な優しいイメージになればいいですね。